ようやく、種田達の意図に気付かされた。
美希(そういうことやったんか……!)
携帯電話越しに、私の喘ぎ声を信高に聞かせようというんだろう。
美希「くっ……!」
そうと分かったら、余計に声は出せない。
必死になって奥歯と唇を噛み締めて、信高に聞かれないようにと声を殺した。
けれど信高が携帯越しに聞いていると知って、湧永が意地悪く腰を使ってくる。
湧永「くははっ、すげぇマ●コ締まってんだけど」
美希「あっ……あっ……あんっ! だ、だめぇっ……!」
堪えようとしていた声が、その刺激を受けて思わず漏れ出してしまう。
今の声、信高にも聞こえてしまっただろうか。
慌てて口をつぐんで、再び必死に声を堪えようとする。
すると携帯から口を離した種田が、顔を近付けてきて囁いた。
種田「声を我慢するなよ。でないと、阪井に本当のこと言っちまうからな」
美希「そ、そんな……くぅっ……!」
もちろん私がその言葉に逆らえるはずがない。
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