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脱衣所で脱いでから、ボクは意識して自分の身体を見ないようにしている。 ……正直、怖いんだ。自分の肉体に起きた変化を目で確認するのが。 だけど、肌で感じられる様々な感覚――これは、嫌が応にもボクにチクチクと、様々な憂鬱を訴えてくる。 ルカ「こんな事になったって、誰かに知られたら……ボクはおしまいだよ。学校……どうしよう」 いっそ行くのをやめて、部屋に引きこもろうかなぁ……? そうすれば体育の着替えとか、トイレの不安なんて無縁だし……。 ううん、でもそれだと逆に今度は家族に知られる心配が出てくるよね……。 一度考え出すと、どんどん深みに嵌っていってしまう。 ルカ「えーい、もう!」 ぎゅっと目を瞑り、振り切るようにごしごしと体を洗う。 肌の感触は、以前よりも柔らかい。 かすかに生えている産毛すら、女の子になって毛質が変化したのか、非常に滑らかで……。触り心地がまったく別モノ。 ボクはその感触に、何とも言えないような気持ちのまま洗い続ける。 華奢な肩。 貧弱だけど、控えめに膨らんだ胸。 何だか無言で弱々しく主張している乳首。 目を瞑っていてさえ、男の子と違う――今、”女の子”だっていうのをまざまざと思い知らされてしまう。 ルカ「……下も……洗わないとダメ、だよね……」 |
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コウ「お、帰ってきたのか。お疲れ」 恭介「ぶはっ! げほ! げほげほげほ……」 暁「…………」 コウ「おいおい、汚ねえなあ。ちゃんと拭いておけよ」 恭介「こ、コウ!? な、それ、どうしたんだよ……!?」 わなわなと恭介が指さした先にあるものは―― なんだ、俺の豊かなオッパイじゃねえか。何を今更……。 コウ「だから女になったと言っただろう?」 恭介「マジだったのかよ!」 コウ「俺は嘘はつかんぞ」 恭介「いや、そーかもしんねぇけど! いきなり女になったとか言われて信じられるか? 信じられねぇべ?」 コウ「まぁ確かに。でもこれ見たら信じるだろ? ほれ」 オッパイを抱え、ぼよんぼよんと動かして見せる。 しっかし、我ながらほんとでけえなー。重たくて仕方がねぇ。 恭介「うわっ! いきなり何してんだ! つか、そのカッコなんとかしろよ!!」 コウ「いつもこうじゃねか。細かいこと気にすんな」 恭介「細かくねーし、気にするに決まってるだろ!どういうシチュエーションだっつのこりゃ!」 どーゆーシチュエーションなのか、聞きたいのはこっちの方だ。 俺だって、何で自分が女のまま元に戻らないのか、さっぱりわからねーってのに。 恭介は相変わらずテンション高くまくし立てている。近所迷惑なヤツだぜ、ホント……。 恭介「つーか、暁! お前も何か突っ込めよ! どー考えてもおかしいだろ!?」 |
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